POPPOのマイホーム No.136 外壁再塗装の記録
コーキング 1
コーキングの方法に関して、ちょっと問題点が出た。
画像をごらんいただくと分かるが、我が家のサイディングの表面形状の関係で、コーキングが非常に薄いところがあることが判明した。
コーキング
厚み不足
両側にカッターを入れ、引き出した古いコーキングです。
サイディングボードの横溝部分の厚みが明らかに不足しているのが見て取れます。
コーキングが切れていたところは、みな、このコーキングの厚みが少ないところだったわけである。
もちろん、コーキングが切れる、劣化する要因は、紫外線、風雨によるものだが、厚みが十分にあれば、まだ、切れるところまで行かなかったのではないかと思う。
物差しを当てた画像を見ていただくと分かるように、我が家のサイディングの横溝は、最近よく見る「タイル風」「煉瓦風」のサイディングと比較しても、溝が深いのである。(深さ4mmぐらい)
それに対して、施工されているハットジョイナーの凸部の高さは6mmであり、コーキングの厚みは溝の部分で2mmほどしかとれないと言うことである。
本来であれば、このような形状のサイディングボードを使うのであれば、凸部の高さが2mm程度のハットジョイナーを使うのが望ましい施工だったのかもしれない。
深さを測ってみると・・
サイディングボードの厚みと溝の深さに対して、ハットジョイナーが高すぎる?ことが明かです
とはいえ、今更、我が家のハットジョイナーが交換できるわけでもなく、これから、家を建てる方、および住宅メーカーは、この辺りも十分考えて部材の選択をしてもらいたいものである。と、コメントしておくにとどめておこう。
コーキングに関しては、様々な書籍やサイトがあるが、以下のサイトなどが参考になるのではないだろうか?
シーリング劣化と雨漏り
http://www.ads-network.co.jp/zikenbo/z-21.htm
もちろん、ビルなどと違い一般住宅は、その外壁材の厚みが少ない分、自ずとコーキングの厚みにも限度があるが、やはり、最低でも6mm以上は、あった方がよいようである。
さて、そこで、我が家のコーキングをどうするかである。
朝倉さんが提示してくださった方法は、以下の3つである。
1)今回使用のコーキング剤は2液混合タイプの
耐久性の高いものを使うと言うことを考え、
今までと同じように施工する。
2)サイディングボードの溝の部分の
ハットジョイナーをたたきつぶし、
その分、厚みを稼ぐ。
3)縦線となるコーキングで、サイディングボードの
デザインである横方向の溝を
寸断したようになってしまうが、
溝の部分でもコーキングを凹まさない。
1)の場合、やはり、コーキングの厚み不足に変わりはない。
2)の場合、ハットジョイナーをたたきつぶした時、どのように変形するかは予測困難である。
3)の場合、厚みを稼ぐことは出来るが、コーキング充填後の押し込みに一般的なへらを使うことが出来ず、全ての横溝で手による整形を必要とするので大変な手間がかかる。
手間としては大変なものになるにもかかわらず、耐久性を考えると3)の方法が、一番良いのではないかと言うことで、朝倉さんにお願いすることにした。
養生テープ
コーキングをする場所は、はみ出しても大丈夫なように、テープで養生します。
そして、コーキングがサイディングボードにしっかり接着するようにプライマーを塗ります。
こうなりました。
朝倉さんのご提案で、このように施工していただきました。
これを全ての場所でやってくださったということは・・・・
大変な手間だったと思います。
ご苦労様でした。